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電気窯購入

中型の電気窯を購入しました。
今まで小さい窯しかなかったので、作れる大きさや量に制限がありましたが、これからは自由に作れそうです。

電気窯外観 電気窯内観

作家活動を始めた理由

家業が陶芸を営んでいるのに、個人で作家活動を始めた理由について書いておこうと思います。
結論から言ってしまうと、代替わりした現当主には制作意欲がなく、伝統工芸を担う者としての理念や責任もないからです。
また、家業の存続や成長にも無関心で、時代の変化に対応しようとする姿勢もなく、企業としての将来性が皆無だからという面もあります。
こうした状況は私が生まれる前から続いており、当主になってもその態度に変化はなく、結局一生変わることはないと確信しました。

私は震災で被災した家業を助けるため、陶芸の道に進みました。
しかし、震災の打撃は大きかったものの、根本的な問題は、現当主の志の欠如が組織全体に広がり、家業の根幹を蝕んでいたことでした。
先代が亡くなって数年後、代替わり後も何も変わらない現実に、私の家業への想いは次第に砕けていきました。
努力せず衰退を良しとする環境にいることは、私には苦痛でしかなく、心が徐々に蝕まれていく。
それでも、家業の一員としての責任感から、同じ歩調で進むべきか、何年も自問し続けてきました。

しかし、やる気のない人たちに歩調を合わせていては、作り手としての成長は絶望的。
ここに身を置いているだけでも、無意識のうちに影響を受け、自分の中の熱意が失われていく。
このままではいずれ共倒れとなり、何も成さずに人生が終わってしまう。
そんな危機感と焦り、そして怒りが、長い自問の末に私を突き動かしました。

そして今、現状を変え、自分の可能性を広げるため、個人として作家活動に挑戦しています。
当面の間は、家業を最低限手伝いつつ、今後の方向性を模索していくつもりです。
この先、両立を続けているのか、独立しているのか、あるいは挫折しているのか。
将来のことはわかりませんが、悔いのない陶芸人生を歩めるよう、頑張っていきたいと思います。

伝統とは、変わらずにそのまま残すことではない。
伝統とは、技術や思想を継承しながらも、新しいことに挑戦し続けること。
本質的な部分を守りつつ、良い部分は残し、悪い部分は壊す。
そして新たな感性や技術を取り入れ、現代に息づく形に創り直す。
そうして世代から世代へと受け継がれる中で洗練され、変化しながら文化として生き続けるもの。
単に過去をなぞるのではなく、今を生きる自分を通して表現し、未来へ繋げていくこと。
私はそう考えています。

家業の現状は、先代達が積み重ねてきた成果の上にあぐらをかいているように見えます。
伝統を守る、現状維持、と言い訳をしながら消極的な活動を続けていては、いずれ見限られ、消えていくことでしょう。

家業に関しては現当主の舵取り次第ですが、少しでも良い方向に進んでくれることを願っています。
私は自分自身の活動に集中し、陶芸と向き合っていきたいと思います。
伝統からは離れてしまいますが、自分にしか表現できない色や形を探求していきたいです。

玻璃結晶の盃(結晶釉)

河北新報 11月26日朝刊

11月26日の河北新報朝刊に取材記事を掲載していただきました。

11月26日河北新報朝刊 しまぬき「乾馬窯展」

イベント情報
こけしのしまぬき 展示会

本日11月23日から12月1日までの間、こけしのしまぬき様で展示会を行っています。
家業のイベントですが、作り手それぞれの個性がわかる器を展示販売しています。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

住所:宮城県仙台市青葉区一番町3丁目1-17 しまぬきビル 1階
Web:https://www.shimanuki.co.jp/

しまぬき「乾馬窯展」

釉薬のバリエーション

最近結晶釉が安定してきましたが、それ以外の釉薬も良い感じになってきました!

玻璃結晶(結晶釉) 灰釉 ラスター釉

藤崎百貨店 過去の作品展

今年の3月に藤崎百貨店様の美術ギャラリーで行った作品展の写真です。

藤崎百貨店の展示1 藤崎百貨店の展示2 藤崎百貨店の展示3

ウェブサイト開設

ウェブサイトを開設しました。
器の写真や活動情報などを掲載していきます。
現在はホームとお知らせページのみですが、作品ページなど徐々に増やしていく予定です。

ホームページ